口コミマーケティング - そんなんじゃクチコミしないよのレビュー

そんなんじゃクチコミしないよ。 <ネットだけでブームは作れない!新ネットマーケティング読本>

そんなんじゃクチコミしないよ。 <ネットだけでブームは作れない!新ネットマーケティング読本>


ネットだけでブームは作れない。新ネットマーケティング読本

先日読んだ、「ウェブはバカと暇人のもの」で何度も引用されていた河野さんの口コミの本。
彼もそんなにネットに悲観的なのだろうか。と思って読んでみた。

結論から言うと違った。僕の勝手な解釈ですが。

確かに本の中では、「みんなテレビを見ている」とか「テレビにはあいかわらず影響力がある」「ネットの影響は大きくない」
といったことは書かれている。

でも、別にネットを全面否定するわけでなくて、単に、口コミに対する高すぎる期待値に警告するみたいな感じの本でした。口コミに何を期待するのか。口コミの成果とは何か?

これってKPIをどこに設定するかというだけだと思うけど、
SEOだって、上位表示を保証しても、コンバージョンを保証する会社はない。
テレビ視聴率だって、売り上げ増加を保証するものじゃない。
そして、口コミだって、被リンク数を増やすけど、思い通りの結果が得られるとは限らない。

リスクない目標設定でビジネスするのはサービス提供者からすると当然。
そもそも、KPIを立てない仕事のほうが多い。

こういった状況で、費用対効果も曖昧なまま、口コミマーケッティングの期待値はかなり高い。

いろいろな口コミ施策を実践して、経験を積み重ねた彼からのメッセージが

あんまり騙されないように気をつけて、ネットだけで口コミできないよ。
っていうことなんだと思います。重要なのは、「だけで」ってとこです。

ブログ本なので、本としての価値は意見が分かれるところだと思います。

ボクはネットを主軸でやってるので、他の媒体効果の経験値が低いのが悔しい。1億あったら、どう予算を割り振るのがいいのか。ネットの中でしか考えられない。それをバランスよく考えられる人が少ないのでしょう。マーケティングはおもしろい。

ちなみにネットの費用対効果で言えば、僕個人的には、これからは成果に対して報酬が支払われるようにどんどんなっていくと思っています。レベニューシェアみたいな形。