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相手に応じたコミュニケーションで相手の動きを引き出す。ナンバ式から学ぶコミュニケーション理論

先日、ナンバ式動作について解説しましたが、そのナンバ式を体験してきました。とても面白かったです。
2時間しかやってないけど、ものすごくいろいろ考えさせられました。僕が教えてもらったのは中島章夫先生。

伝統的な武術には、筋力に頼らずに柔らかい動きで相手を制する技があります。 胴体をねじらないナンバ動作と、上手な股関節の使い方をいろいろな型や体操を通して学び、楽で効率的なからだの使い方を修得します。

明治以前多くの日本人は胴体をねじらない「ナンバ動作(半身動作)」が基本だったといわれています。
それは能や歌舞伎などの伝統芸能の所作に色濃く残されています。
ここではナンバ歩きを中心に基本動作を理解します。さらに体術、杖術の型、「骨盤おこし運動」などを通して「歪めず、蹴らず、傾かず」の身体操作とその効用を体感していきます。
もっとも身近な護身術としての受身と、介護技術への応用も行ないます。

2003年10月に甲野善紀先生が設立した松聲館武術稽古研究会が解散して、その弟子たちに引き継がれているようです。中島章夫先生はその1人。

実際何をやったかというと、骨盤を動かす練習や、対面する相手を動かしたりする運動です。運動自体はかなり地味。

僕は猫背なので、骨盤はかなり斜めに傾いているっぽい。これを矯正したら何か変わるんやろうか。

面白かったのは、対面した相手を動かす運動。中島章夫先生とやると、ブンブン動かされる。背が小さくて物腰柔らかな先生ですが、筋力でない力で動かされる。動かされているというより、自分で動いている感じ。

このナンバ式という身体運用法は介護技術への応用にも使われているそうやけど、自分でやってみて、すごく納得した。確かに、介護の人が知ってると、人の世話に生かせる。

相手の動きを引き出せば簡単に動くのに、それに逆らうと反発してまったく動かない。相手に抵抗させてはいけない。

そして、人それぞれ動き出すポイントも違う。椅子に座っている相手を立ち上がらせる時、人それぞれの角度がある。

これは、人とのコミュニケーションもまったく同じですね。動いてない人は動かしやすい。動いている人は正面からぶつかったら駄目。相手を尊重しつつ、軌道を変える感じで接さないとぶつかってしまう。

そして、やはり人それぞれのツボがある。そういう風に相手に応じたコミュニケーションができれば、円滑にいくんでしょう。ナンバ式の運動をしながら、対人コミュニケーションもまったく一緒だ。と思いました。

ちなみに、昔の日本は、ナンバ式動作で走ってたそうです。「ナンバ走り」っていうんやけど、日本の江戸時代飛脚の走り方で、これにより飛脚は1日に数十km、場合によって100km以上を走ることが出来たと言われてるそうです。今はないので、ほんまかどうか知らんけど。

ナンバ走りの基本は「右手と右足、左手と左足を同時に出す」んだけど、飛脚の走り方は当然映像などは残っていないので、実際に飛脚がそのように走っていたのかについては見解が分かれているみたい。

しかし、先日紹介した、コーチ論という本で、バスケットボールチームがこの走り方を取り入れて、驚異的な運動量を持てたのは本当の話。

なぜナンバ走りがなくなったかというと、戦争に負けて、アメリカ文化が入ってきたからと何かに書かれていた。これがほんまなら悲しい。
骨格や筋力が違うアメリカの走り方は日本にはあわない。フットサルでナンバ走りをやってみようと思ったけど、まだよくわからなかった。。