フェアトレードは成り立たない。すべてのビジネスは社会貢献要素があるのが普通。裸でも生きるのレビュー
裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
- 作者: 山口絵理子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/22
- メディア: 単行本
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「バングラディッシュ発のブランドを創る」ことを実現させるべく奮闘する女性社長・山口絵理子さんの自伝エッセイ。すごい人だな。と思った。行動力が半端ない。
彼女の会社はマザーハウスといい、バングラディッシュでかばんを作って、フェアトレードしている。
先週の日曜日、慶応大学の社会起業家のイベントに参加した。10社ぐらい来てた。
そのイベントで、僕は前から2列目の席に座っていた。後で気づいたのだが、前のほうは関係者用の席だった。
だから回りは関係者かスピーカーの人ばかりで、僕の前にはネパールで生産した服をフェアトレードしてるネパリ・バザーロという団体の人が座っていた。なので、ここぞとばかりフェアトレードについていろいろ聞いた。
この本で書かれているマザーハウスという会社もフェアトレードの会社だ。しかし、フェアトレードとはアピールはされていない。フェアトレードって自ら呼んでいるようではダメなんだなと思う。
普通にその商品がお店においてるだけで売れる商品を作らないと続かない。
フェアトレードというキャッチで売ると短期的には売れるかもしれないけど続かない。つまり、やはり商品力。
とは言っても、ブランドを作るのは容易でない。ましてやアジアの国々で。
そんなことは分かっていたが、この本を読んでその大変さを痛感した。彼女はアジア最貧国のバングラディッシュでそのチャレンジをしていて、国内の店舗で販売している。
どんなお店か気になったから本店の入谷に行ってみた。カバンは僕の好みとは違ったので、買ってないけど、お店を見てて楽しかった。
店内に、ダイヤモンド社の「みずものがたり」という本が置かれていたのは笑った。昔にちょっと関係したプロジェクトだ。
「エコロジーとエコノミーの共存」--Think the Earthプロジェクトの1つとして使われてるようだ。
活動的な人を見るとがんばろうという気持ちになる。先日読んだマイクロソフトを辞めて社会起業家になったジョン・ウッドさんはビジネスマンらしい部分がとても参考になった。
今回の山口絵理子さんはすぐ実行する行動力の積み重ねがすばらしい。これもよい本でした。
Tシャツ作りももう少し研究したいものだ。引き続きインプットします。