プロジェクト体制を作る能力の重要性 - ワイヤーフレームから脱出できないデザイナーたち
ウェブサイトを作るときにワイヤーフレームを作るが、ワイヤーフレームのレイアウトとおりにデザインが上がってくることがとても多い。先週の木曜日にある案件でデザインを確認したが、本当にそのまんまだった。
これにはビックリ。
ワイヤーをいかに脱出してやろうか。と考えているデザイナーと、ワイヤーの枠の中でデコレートしていくデザイナーはそもそもメンタリティが違う。
だから、職種は分けたほうがいい。枠の中でデザインする人はアレンジャーと呼ぶとか。(適当なネーミングですいません。)別に悪い意味ではなくて、向き不向きなんだと思うんです。
関西で働いていたときは、ワイヤーなんてきっちり作らなかった。デザイナーは自由にレイアウトしてた。
東京に来たとき初めてワイヤーフレームをきっちり作る会社に入った。IAにこだわる会社。ただ、その会社ではデザイナーは自由にレイアウトを変えていた。そういうもんだと思ってた。しかし、最近はワイヤー通りに上がってくるケースが増えてきた。もちろん、それでいいプロジェクトもある。ただ、冒険したいプロジェクトのときに、全部ブログっぽいレイアウトが上がってくると悲しい気持ちになる。
これに関しては、ディレクターがやるべきは、
明確にミッションを伝えることと、最適な体制を作ることなんでしょうね。
クリエイティブもシステム開発も体制が命。
だから、ディレクターはプロジェクト進行能力よりも、体制構築能力のほうが重要だ。
藍染の草履を買った。
足が臭い可能性が高いので、草履を楽天で買った。
草履ってこんな風に出来ているんだ。と妙に関心した。
すべての人が社会起業家となる時代がやってくる 社会起業家になる方法のレビュー
- 作者: 大島七々三
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 単行本
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ちょっと前から社会起業家というのがとても気になる。少ししか本が出てないので見つけたら全部読んでみようと思っています。
ちなみに、企業ミッションが明確で、社会貢献要素があれば、みんな社会起業家だと思う。
この本では、6人の具体例が紹介されてて面白い。
- 地域にねざし、地域活性のためのローモデルをつくるG-net
- 漆器・陶芸の職人と若者をつなぐ事業モデルをつくる明天
- 漫画家志望者に格安住居を提供するコトバノアトリエ
- 農業を儲かるビジネスに変えるオリザ
- 着メロのチャリティーモデルをつくる音の羽根
- コンビニ感覚の健診ショップをオープンしたケアプロなど
最後には、「すべての人が社会起業家となる時代がやってくる」という、興味深いことが書かれている。
お金以外の価値観。ううむ。こんな話は前からあるけど、ハッピーの定義は人それぞれで難しい。
そんな感じで、早く帰ってやりたいことがたくさんあるのに、ぜんぜん出来なくて、また足が臭くなってきました。
ストレス恐るべし。
相手に応じたコミュニケーションで相手の動きを引き出す。ナンバ式から学ぶコミュニケーション理論
先日、ナンバ式動作について解説しましたが、そのナンバ式を体験してきました。とても面白かったです。
2時間しかやってないけど、ものすごくいろいろ考えさせられました。僕が教えてもらったのは中島章夫先生。
伝統的な武術には、筋力に頼らずに柔らかい動きで相手を制する技があります。 胴体をねじらないナンバ動作と、上手な股関節の使い方をいろいろな型や体操を通して学び、楽で効率的なからだの使い方を修得します。
明治以前多くの日本人は胴体をねじらない「ナンバ動作(半身動作)」が基本だったといわれています。
それは能や歌舞伎などの伝統芸能の所作に色濃く残されています。
ここではナンバ歩きを中心に基本動作を理解します。さらに体術、杖術の型、「骨盤おこし運動」などを通して「歪めず、蹴らず、傾かず」の身体操作とその効用を体感していきます。
もっとも身近な護身術としての受身と、介護技術への応用も行ないます。
2003年10月に甲野善紀先生が設立した松聲館武術稽古研究会が解散して、その弟子たちに引き継がれているようです。中島章夫先生はその1人。
実際何をやったかというと、骨盤を動かす練習や、対面する相手を動かしたりする運動です。運動自体はかなり地味。
僕は猫背なので、骨盤はかなり斜めに傾いているっぽい。これを矯正したら何か変わるんやろうか。
面白かったのは、対面した相手を動かす運動。中島章夫先生とやると、ブンブン動かされる。背が小さくて物腰柔らかな先生ですが、筋力でない力で動かされる。動かされているというより、自分で動いている感じ。
このナンバ式という身体運用法は介護技術への応用にも使われているそうやけど、自分でやってみて、すごく納得した。確かに、介護の人が知ってると、人の世話に生かせる。
相手の動きを引き出せば簡単に動くのに、それに逆らうと反発してまったく動かない。相手に抵抗させてはいけない。
そして、人それぞれ動き出すポイントも違う。椅子に座っている相手を立ち上がらせる時、人それぞれの角度がある。
これは、人とのコミュニケーションもまったく同じですね。動いてない人は動かしやすい。動いている人は正面からぶつかったら駄目。相手を尊重しつつ、軌道を変える感じで接さないとぶつかってしまう。
そして、やはり人それぞれのツボがある。そういう風に相手に応じたコミュニケーションができれば、円滑にいくんでしょう。ナンバ式の運動をしながら、対人コミュニケーションもまったく一緒だ。と思いました。
ちなみに、昔の日本は、ナンバ式動作で走ってたそうです。「ナンバ走り」っていうんやけど、日本の江戸時代飛脚の走り方で、これにより飛脚は1日に数十km、場合によって100km以上を走ることが出来たと言われてるそうです。今はないので、ほんまかどうか知らんけど。
ナンバ走りの基本は「右手と右足、左手と左足を同時に出す」んだけど、飛脚の走り方は当然映像などは残っていないので、実際に飛脚がそのように走っていたのかについては見解が分かれているみたい。
しかし、先日紹介した、コーチ論という本で、バスケットボールチームがこの走り方を取り入れて、驚異的な運動量を持てたのは本当の話。
なぜナンバ走りがなくなったかというと、戦争に負けて、アメリカ文化が入ってきたからと何かに書かれていた。これがほんまなら悲しい。
骨格や筋力が違うアメリカの走り方は日本にはあわない。フットサルでナンバ走りをやってみようと思ったけど、まだよくわからなかった。。
正しいことが正義なのか?公認会計士の話、ドラマ「監査法人」が面白い
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2008/11/28
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公認会計士のお話。ハゲタカに引き続きDVDシリーズ。これも面白かった。ハゲタカのほうがオモロイけど、こっちもおススメ。
主人公の所属している「ジャパン監査法人」には、多少の粉飾は見逃そうとする「ぬるま湯」型と、不正を一切許さない「厳格」型の2つの派で意見が対立する。
主人公の塚本高史は持ち前の正義感で厳格監査を行い、監査する企業の不正を見つけ出しては次々と倒産に追い込む。
粉飾の制裁を受ける企業や社員の心の痛みの中に、自分のやっている仕事が本当に正しいのか自信が持てなくなる。
正しいことが正義なんだろうか?
これは本当に難しい問題。僕は、正しいことは長い目で見たら正義だと割り切ってます。短期的には悲しい。しかし、どこまでドライにすべきは本当に難しい。
監査法人は、上場している企業の監査を行うけど、監査をする企業から依頼される立場。
お金をもらって、その相手を裁くという仕組みがそもそも無理がありすぎる。
厳しくすれば、仕事がなくなり、緩くすれば粉飾決済を見逃したことになる。
なんと、ジレンマだらけの仕組みなんだろう。
それにしても、お金が絡むドラマでは、必ず人が死んでしまいますね。怖い怖い。
踊る大走査線を見て、警察になる人がいるように、こういうドラマを見て、公認会計士を目指す人もいるでしょう。
そう考えると、ウェブ業界のドラマを作って、業界のイメージアップとか考えないとあかん。どこを面白さのツボとするか?やっぱ達成感?
ちなみに、30歳の時に会計事務所に応募して、時給800円で不採用だったのを思い出しました。
キャリアチェンジは難しい。
人の能力を引き出すコーチ論。ナンバ式動作が面白い。
- 作者: 織田淳太郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2002/12/17
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少し前に「コーチ論」という本を読んだ。
スポーツ選手のコーチングの本ですが、間違ったトレーニングがいかに多いか、具体的に説明されてます。
たとえば、うさぎ飛びがナンセンスというのは今では常識ですが、僕が学生のときは普通にやっていた。
「うさぎ飛び」「丸刈り」「水分補給の禁止」「ダラダラ長時間続く練習」「シゴキ」「3年天皇、1年奴隷」「自分の成功体験の押し付け」「思い込み」などナンセンスなものはたくさんある。
日本は根性論が先行しちゃうようで、科学的なトレーニングが遅れていたんでしょうか?
先日読んだ、サッカーのトレーニングの本で書かれたいたことにも似ている。がんばることが目的になってしまって、何のためにがんばるかを見失ってしまうことがある。だから、がんばるけど結果が出ない。
では、どういうトレーニングがよいのか?この本で紹介されていた1つの方法が「ナンバ式」という古武道でした。
読んでみて、衝撃を受けた!なんでも、胴体をねじらない効率よいカラダの使い方で、「ナンバ動作」というそうです。
このナンバ動作は、甲野善紀先生が設立した松聲館というところで行われています。
youtubeで見てみると面白いです。
プロ野球選手の桑田は、晩年にこのナンバ式を取り入れて、復活を果たしたそうで、そのエピソードが書かれています。桑田選手と甲野先生が野球の牽制球をお互いに行うと、甲野先生がすべて勝つそうです。
年を取ると筋力は落ちる。しかし、効率よい身体の使い方を覚えると、筋力に頼らず身体を動かせる。晩年の桑田のボールは全盛期より重かった。とコーチが言っていました。ほんまなのか?
東京都国立市の進学校「桐朋高校」のバスケットボール部は、このナンバ動作を取り入れて、練習時間80分という制限の中で東京都内の最下位レベルから一躍全国の強豪校へと変貌したそうです。
ナンバ走りで走ると、効率がよいので疲れない。だから永遠に走り続けられるようです。
本当なのか!と思いますよね。
バスケのコーチと甲野善紀先生が1対1をすると勝つのは甲野先生。無駄な動きがなく、読めないそうです。
こんなエピソードがたくさんあると、いったい「ナンバ式」とは何なんだ。と思いますよね。
この本はナンバ式の本ではなく、あくまでコーチ論の本です。ただ、僕はこのナンバ式にすごく興味を持ちました。サッカーには生かせないのか?オシムの走るサッカーのベースにできないのか?
ということで、体験してきました。その感想はまた後ほど。
ちなみに、僕がこういうコーチング系の本に興味があるのは、ウェブディレクションにはコーチングの要素があると思っているからです。ファシリテーターとしての能力も必要でしょう。だから、そういうのが興味あるし面白い。
この本では、トレーニングでやる気を出させるために、科学的な根拠を示して、目標を明確にして目標に対してトライする。と書かれている。
言ってみればPDCAサイクルです。プランが明確でないと、結果の判断もできない。
こういうことってウェブだけでなく、たぶん何でもそうなんでしょうね。当たり前のことができてないことってお
サッカー日本代表特集。変革なくして4強なし NUMBERオモロイ
Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2009年 7/16号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/07/02
- メディア: 雑誌
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今回のNUMBER 732のテーマは、
「サッカー日本代表特集。変革なくして4強なし」
ワールドカップに向けて、日本代表キーマンへインタビュー。
NUMBERは僕のモチベーションの素ですが、今回もよかった。
インタービューに共通するものは、「気持ち」でした。
元名古屋、今はオランダでプレーする本田圭佑選手のインタビューでは「気持ち」の変化が結果を変えたと語っていた。
去年までは希薄だった得点に対する飢え、渇望がなぜ目覚めたんだろう?
「追い込まれたから、でしょうね。ある程度の余裕、甘えがあると、人間きれいごと言ってしまうんじゃないかと思うんで。
少なくとも、今までの自分はそうだったなと」
追い込まれて、黒髪へのこだわりを捨てて金髪にして、すべての面でアピールしなければ、と気持ちを入れ替えて、望んだ昨シーズン。それまで、プロ入り5年間でカップ戦含めて15点の男が昨シーズンだけで16得点。
変えなければダメだから、今までの自分を変えてみることにした。
と言う。
物事がうまくいかないとき、そもそものプロセスを変えなければ変化は起きない。
この前に読んだサッカーの本にも書いてた。
「問題は、その問題を引き起こした考え方をしているうちは解けない」
変えることは簡単じゃない。それが出来るのは、目標への執念ですね。僕はなかなか変えれない。
岡田武史、本田圭佑、長谷川誠、岡崎慎司、中村憲剛、松井大輔、中澤祐二、佐藤寿人
全員のインタービューの中に「気持ち」の重要さを感じた。
折れない気持ちを持ち続けることは難しい。
そして、ハングリーでい続けることも難しい。
しかし、だからこそそういう気持ちを持っているものは強いし、ボクは憧れる。
実は、今年の4月にボクは気持ちが折れて、なんとか盛り返したとこ。今は、前向きに働いている。
食べられるものは食べる。
でも、まだまだ甘い。
頑張ります。南アフリカに行きたくなってしもた。